ほりみりおから見た世界

ショートエッセイや何気ない日常を、ほりみりお視点でお届けします。

みんながストレスなく輝く世界

 頭がいたい。

 

 ・・・そんな一日でした。

 

 頭が痛くなると、痛みが引いたあともどうも調子が上がらない。

 

 そんなわけで、久々に生産性の低い時を過ごしました。

 

f:id:horimirio:20170711225049j:plain

 私の場合、結構身体を酷使しすぎて、結果体調を崩すということが多いのですが、身体を酷使したあとって、「あー、自分らしく生きてないなー」とつくづく感じます。

 

 自分を含め、もっとみんながストレスなく輝く世界がいいな。

 

 そのために、私は何ができるんだろうか。

 

 そのコンセプトでみんなを引っ張るためにも、「みんながストレスなく輝く」をまずは私が実現しなきゃなー。

 

 そんなわけで、毎日毎日、自分で日々実験を繰り返す――。

 そんな、ほりみりおです。

灰色の世界

 思うに、灰色という色は、この世界を緩やかに支配している。

 空が厚い雲に覆われ、灰色の支配がはじまると、私はまるで、鏡の中に閉じ込められたような、そんな錯覚を覚える。灰色の支配によって、青々とした木々は深く鈍い緑へと姿を変え、山々は不穏な表情を見せる。青空の下で心地よい音色を奏でていたはずの海も、何か恐ろしいものを連れてくるような、そんな気配さえ漂う。サラサラしていた浜辺の砂も、水気を含んだかのようにずっしり、重く感じる。海沿いの道を颯爽と走っていた白いハイゼットは、まるで重たい鉄の塊。――いや、以前から鉄の塊であることに代わりはないのだが、灰色の世界においては、鉄の塊はさらに強大な権力者のごとく振る舞うのである。

 

 私はぼーっとしたくなった時、この浜辺へと足を運ぶ。何キロにもわたって伸びる砂浜に腰掛け、ただただ何をするでもなく、時の流れに身を任せる。ただそれだけで、日々の煩悩から解放されるような、そんな気がするのだ。もちろん普段の生活に戻れば、煩悩や課題は再び私の前に立ちはだかる。だが、ここで過ごす何でもない時間が、私の心と頭の中を整理し、ムダな思考をすべて洗い流してくれる。そうすることで、私はまた、日常の課題に立ち向かう力を得るのである。

 ただ、世界が灰色に包まれると、状況は一変する。私の中の不安は増幅され、化け物が私を飲み込もうと、大きく口を開き、迫ってくる。その口の中は、奥を見通せないほど、黒く、暗い。

 そんなときは目を閉じて、この灰色の怪物が過ぎ去るのを待つ。私の経験上、しばらくして目を開けたあとの世界は、彩りには欠けるが、白の支配がやや強くなる。そうすれば私は、灰色の世界に飲み込まれずに済むのである。

 今日もまた、灰色の世界が私を支配しにやってきたようだ。私は瞼を閉じ、怪物の通過を待つ・・・。

 

 しばらくして、私は目を開けた。

 ――おかしい。

 木々は依然として鈍い緑を放っており、葉と葉を擦り合わせて不協和音を奏でている。遠くに目を遣ると、テトラポットにぶつかった波が、大きな水しぶきを立てている。私は再び、目を閉じる。

 ・・・あいつがやってきた。

 暗闇の中で、2つの目玉がギロリとこちらを睨みつけた。次の瞬間、そいつは大きな口を開き、ものすごい勢いで私を飲み込んだ。

 

 暗い、それは暗い闇の中――。どれほどの時が流れたかさえも定かではない。ただ私は、そんな状況に置かれてもなお、驚くほど冷静であった。どうあがいても、きっと出口は見つからない。そんな気がしていたのだ。

 でも、お腹は空くし、喉は渇く。どんなに暗い世界だろうと、生きている以上、我々は人としてのさだめから逃れることは出来ない。次第に私も、生きるために必死に出口を探し始めた。

 どこまでも、どこまでも、闇はつづく。一体どこに出口はあるのだろう。声を出しても、その声はすべて闇に吸い込まれ、自分がどこにいるかさえも見当がつかなかった。

 ただ、ひたすら探した。

 光を。

 私の命を繋いでくれる、光の溢れる世界を――。

 

 探し回って少し疲れた私は、その場に腰掛けて休むことにした。暗闇の中だ。腰掛けようにも、それにちょうどよい椅子や岩場さえ見つけられない。そんな真っ暗闇の中腰掛け、ふと脇に目を遣ると、どれぐらい離れているかは分からないが、遠くの方の一点に何かがあるのが確認できた。考えてみれば不思議なことだ。自分の足下さえはっきり見えない状況で、なぜその遠くの一点だけがはっきり確認できるのだろう。ただその時の私は、そんな論理的な思考が働くような状態ではない。空腹と喉の渇きが限界に近い中、私は重い体を2本の足で必死に支えながら、その一点に向かって、右に左によろけながら歩いていった。

 「・・がい・・・て・・・」

 近づくに連れて、だんだん人の声のようなものが聞こえてきた。大人の声ではない。子供の声、しかもまだそこまで歳のいっていない、小学校低学年ぐらいの子供の声だ。その子供がこちらに向かって、何かを必死に訴えている。私は少し歩みをはやめ、その子供のもとへ近づいていった。

 あと少しというところで、私は目の前の子供の存在に愕然とした。

 「あれは・・・わたし」。

 必死に訴えかけている子供はまぎれもなく、幼少時代(おそらく5,6歳ぐらい)のわたし自身だった。そのわたしが、暗い暗い闇の中、檻のような鉄格子の内に囚われている。必死になって、私はわたしのもとへと駆け寄った。

 「おねがい!!ここからだして!!!」

 一体どこのだれがこんなひどいことをしたのだろう。まだ年端もいかない子供を、こんな暗い闇の中の、こんな堅牢な檻の中に囚えるなんて・・・。檻の横の壁に、牢を開ける鍵のようなものが掛けてあった。私はその鍵を取り、檻の中に囚えられていたわたしを救出した。

 一体どうしてこんなことになってしまったのか。思い出すのも辛いだろうが、わたしはそれを承知で彼に訊いてみた。

 

 「ぼくはただ、おうちにあるおもちゃで遊んでいただけなんだ。」

 そう言って彼は、掌に持っていた小さな塩ビの人形を私に見せた。当時流行っていたアニメに出てくるキャラクターの人形である。150以上の種類がある人形を、当時私は好んで集め、そしてその人形で遊んでいた。

 「そしたらおかあさんがやってきて、『もう小学生になるんだから、ちゃんとべんきょうしなさい』ってぼくにおこったんだ。ぼくは『でもぼくはまだあそんでいたい』って言って、いうことをきかなかったんだ。そしたらこんどは、おかあさん以外のひとたちも、『小学生になるんだから、もっとちゃんとしなさい。すきなことばっかりやってちゃダメだ』っておこったんだ。でもぼくは無視してあそびつづけた。そしたらふたりのひとがやってきて、ぼくをここに力づくで入れて、閉じ込めたんだ。そしておかあさんやまわりのひとたちはみんな、それなりにいうことをきくきみのことをかわいがりはじめたんだ。なにかやりたいと思っていても、きみは空気を読んで、まわりのひとたちに合わせてた。つらそうだった。そんなきみをたすけたくて、ぼくは必死に大声でここからさけんでいたんだ」。

 

 私の頬に涙が伝った。この子は大人の社会に迎合する私を、ずっと遠くから眺めていたんだ。そしてこの子――わたしは、社会に迎合するお利口な私が暖かい布団で寝ている間も、美味しいご飯を食べている間も、海外のリゾート地で羽を休めている間も、ずっとこの暗い檻の中に囚えられていたのだ。

 「でもきみはきづいてくれた。今のじぶんが、ほんとうのじぶんじゃないことに。そして、ここにやってきた」。

 次の瞬間、私は彼を抱きしめていた。

 「ごめんね。本当にごめんね」。

 「いいんだよ。たいへんだったね」。

 「君のほうが大変だっただろう?」

 「ううん、いいんだ。きみがちゃんと、ぼくをむかえにきてくれたから・・・」。

 

 浜辺の砂は、まだ湿り気を含んでいる。空には厚い雲が広がっており、太陽の光を遮っている。ただ心なしか、波は以前と比べると穏やかになっている。そんな気がする。
光のある世界に戻ってきたが、どうやらこの世界はまだ灰色の支配下にあるようである。スマホを開くと、もう5時を回っていた。わたしは砂浜から立ち上がり、家に向かって歩き始めた。

 ふと道を歩く人に目を遣った。子供がキャッキャキャッキャと楽しそうにはしゃいでいるのを、親と思しき大人が必死で追いかけている。子供は実に楽しそうだ。自分の心の赴くままに、今この瞬間を謳歌している。大人の方はというと、そんな子供を最初は柔らかい表情で注意していたが、次第に顔がこわばり、今は少々険しい表情で追いかけている。

 そんな大人の胸元に目を遣ると、そこには不自然に暗い世界が広がっていた。わたしを囚えていたような、暗い暗い、右も左もわからなくなりそうな真っ暗な世界だ。そしてそれは、ほかの大人たちも同様であった。そしてその暗闇の奥の方には、小さな点のようなものが見えた。きっとあの点の先で、自由奔放で、無邪気で、社会がどうとか、お金がどうとか、そんなことお構いなしのちっちゃなこどもが待っている――。

 気がつくと、先程の子供は妙におとなしくなっていた。

 そしてその子の胸元で、新しい黒の世界が、密かに広がり始めていた。

処女作、公開

しますという予告(笑)

 

もともとはブログじゃない

別の場所で出そうと思ってました。

 

でも、

そのプラットフォーム、

ユーザー少なすぎて・・・(笑)

 

というわけで、明日、

ほりみりおの処女作、

このブログで公開します。

 

だから、

ビックリしないでね?(笑)

 

 

「大事なもの」って?

朝はやくおきて、

四角い箱に詰め込まれて――。

 

それを毎日繰り返す。

 

「生きるため」。

「家族のため」。

 

理由はさまざまだろうけど、

ほんとうは誰も、

朝からそんな拷問受けたくないはず。

 

でも、

だれも変えようとはしない。

 

みんなそれが当たり前だと思っているから。

 

朝は電車に押し込まれて、

帰りも人がいっぱいの電車で帰る。

 

それが、都会の日常。

 

私は、疲れているのだろうか。

 

いや、そうじゃない。

 

ぎゅうぎゅうに押し込まれている人達を見て、

「なんであんなことしてるんだろう」と

子供のような純粋な視点で眺めているだけだ。

 

もしそれが

「大事な何かを守るため」の行動なら、

もっと大事なものを

この国の大多数の大人たちは見落としている。

 

そんな気がする。

f:id:horimirio:20170708184831j:plain

Nice to Meet You.

f:id:horimirio:20170707224204j:plain

皆様、はじめまして。

 

「ほりみりお」と申します。

 

どうぞよろしくお願いいたします。